~展示して選んでみんなで参加♪コンテスト
2026年開催第4回小さなましかくsquare展 受賞作品
大賞

審査員審査大賞
toto「ゆっくりと流れる時間」

来場者投票大賞
田口千恵子「ゆらり」
協賛会社賞

三徳エネルギー賞
KOTOKO
「世界で一番幸せな女の子」

べステック賞
はな
「繋がる」

松田油絵具賞
野上悟
「どうーも」

マルオカ工業賞
未奈都
「Jellyfish」

ミューズ賞
佐々木恵子
「光と、あそぶ」

マール社賞
Komarisaki
「潜む」
審査員賞

森田和昌賞
齋藤赤絵
「風と蝶」

林亮太賞
かりんちょ
「雨上がりの朝」

伊砂正幸賞
イノウエセイコ
「Dependent Co-Arising」

相馬博賞
魔理子
「bananeⅡ」

六部純賞
サガツネヨシ
「海が拾ったもの」
学生賞

学生賞
(森田和昌・Art beans選)
ガカイ「夜」
審査評
森田和昌
小さなましかくsquare展は今年で第4回を迎え、出展者152名、作品総数266点が集まった。昨年の160名・296点と比べると点数はやや減少したものの、会場全体の印象は決して小さくならず、むしろ一つひとつの作品の個性や技法の幅が、より見えやすくなったように感じられた。
今年も、27cm×27cm以内という「ましかく」の規定の中に、多様な表現が並んだ。油彩53点、アクリル73点、色鉛筆42点、水彩28点、パステル22点、日本画18点、版画13点、ミクストメディア14点のほか、ペン、シルクスクリーン、マーカー、書、万年筆、タイルモザイク、切り絵など、素材も技法も幅広い。画材併用を含めた延べ数は281に及び、限られたサイズの中で、作家それぞれが自分の表現方法を探り、工夫していることが伝わってきた。
昨年も素材や技法の多彩さが魅力であったが、今年も「こんな表現もあるのか」と思わせる作品が目についた。画面いっぱいに密度高く描き込む作品もあれば、余白や小さな画面の緊張感を生かした作品もあり、同じ「ましかく」でありながら、作品ごとに見え方が大きく異なっていた。その点に、この展覧会ならではの面白さがある。
傾向として印象に残ったのは、油彩作品では、写実的な描写よりも抽象化やデフォルメを取り入れた作品が比較的多く見られたことである。一方、色鉛筆やパステルによる作品では、モチーフを丁寧に観察し、写実的に描き込んだ作品が目立った。描写力のある作品にはやはり強い説得力があり、小さな画面の中でも見る者を引きつける力があった。対象をよく見つめ、手数を惜しまず描き込んだ作品には、作者の時間や思いがそのまま画面に残っているように感じられた。
一方、完全に抽象的な表現を試みた作品については、さらに一歩踏み込んだ新鮮さや見せ方の工夫が加わると、より強い印象を残すのではないかとも感じた。抽象表現は、形を崩すことや色面を構成することだけで成立するものではなく、画面の密度、素材感、余白、リズム、視線の流れなどが厳しく問われる。小品であるからこそ、わずかな構成の差が作品の強さに直結する。その意味で、今年の展示は、描写作品と抽象的作品の双方について、今後の発展を期待させる内容であった。
題材としては、猫を描いた作品が多く見られた。猫好きの作家が多いのだろうかと思わず微笑ましくなるほどで、身近な生き物への視点や愛情が画面に表れていた。また、花、昆虫、動物、人物、風景、日常の一場面など題材も幅広く、会場全体が明るく賑やかな雰囲気に包まれていた。
今年は、美大を目指す高校3年生の出品もあり、美大生からの応募も多数見られた。若い世代の作品が加わることで、展覧会全体に新鮮な空気が生まれていた。同時に、経験を重ねた作家による安定した表現もあり、世代や経験の違いが同じ壁面上で響き合っていたことも印象深い。
【作品の個別評】
- 森田賞を授与した斎藤赤絵さんの「風と蝶」は、今年の中でも特に心に残る作品であった。地層のように連なった背景の中から、花や草、枯れ葉が静かに顔をのぞかせ、その周囲を蝶たちが頼りなげに飛び交っている。蜜蝋を施した画面は、淡く柔らかな色調をまとい、時間の層や記憶の堆積を感じさせる。華やかさだけではなく、生の儚さや失われていくものへの眼差しがあり、小さな画面の中に深い詩情が宿っていた。
- 山田素子さんの「スプリングガーデン」は、春を待ちわびていた蝶や蜜蜂、虫たちが、花の周りを嬉しそうに飛び交う様子を描いた作品である。明るい春の情景でありながら、色彩は軽くなりすぎず、渋みのある落ち着いた色調によって美しくまとめられていた。生命が動き出す季節の喜びが、画面全体の空気として自然に伝わってくる作品であった。
- totoさんの「ゆっくりと流れる時間」は、堅実なデッサン力に支えられた写実作品である。カピバラの姿や表情、毛並みの質感を丁寧に描き出し、モチーフの存在感を余すところなく伝えている。単に細かく描くだけでなく、対象をよく観察し、その穏やかな時間まで画面に写し取ろうとする姿勢が感じられた。題名の通り、ゆったりとした時間が流れているような作品である。
- イノウエセイコさんの「ぬばたまの夢」は、日本画を思わせる色彩感覚と、やわらかな描線、ぼかしの効いた表現が印象的であった。人物と花を題材にしながら、現実の空間というより、記憶や夢の中にあるような優しい場所をつくり出している。画面全体に居心地のよい空気があり、見る者を静かに包み込む魅力があった。
- 田口千恵子さんの「雨上がりの朝」は、青い色彩の美しさが印象に残った。紫陽花の中から顔を出す蛙の姿が愛らしく、思わず近づいて見入ってしまう作品である。青を基調とした画面の中に、蛙の存在が自然に溶け込みながらも、しっかりと視線を引きつけていた。小さな画面の中に、季節感と可愛らしさがうまく収められていた。
- その他、鳥を描いたKomarisakiさん「潜む」、シャガールを想わせる大田眞規子さんの「そばにいる」なども目を引いた。

斎藤赤絵
「風と蝶」

山田素子
「スプリングガーデン」

toto
「ゆっくりと流れる時間」

イノウエセイコ
「ぬばたまの夢」

田口千恵子
「雨上がりの朝」

Komarisaki
「潜む」

大田眞規子
「そばにいる」
昨年のましかく展は、出展数の増加とともに、会場全体を埋め尽くすようなエネルギーが大きな魅力であった。今年は点数こそ少し減ったものの、技法や素材の広がり、描写作品の充実、若い世代の参加、そして小さな画面の中でそれぞれの作家が試みた表現の幅によって、また違った見応えのある展覧会となった。
27cm×27cm以内という制約は、作家にとって決して小さな条件ではない。しかし、その制約があるからこそ、構図、密度、素材、色彩、余白の扱いがより際立つ。今年のましかく展は、小さな正方形の中に、作家一人ひとりの視点や時間、手の跡が凝縮された、楽しく、賑やかで、発見の多い展示であった。来年はまたどのような「ましかく」の世界に出会えるのか、今から楽しみである。
総評
林亮太
今年で4回目のちいさなましかく展。技術や表現力などはもう全国レベルの公募展と言っても過言ではありません。自分ならではの世界観を持った作品も多く、観覧しながら描いている時の作者の気持ちなども想像できる楽しみもありました。審査の時間は悩みましたがとても楽しくまた私自身も大変勉強になるひととき。ひとつ気になったのが構図のとり方。せっかく「ましかく」というスクエアな画角ですので、「ましかく」ならでは見せ方をもっと見たかったなと思います。でも来年はそれも踏まえてさらにレベルアップされた作品に出会えるでしょう。皆さんの表現と進化が楽しみです!
相馬博
今年の「第4回小さなましかく展」も数多くの素晴らしい作品が集まり、大変楽しく審査をさせていただきました。今回は特に猫ちゃんをはじめとする動物をモチーフにした作品や、淡い色彩、繊細なタッチで描かれたものが多く印象に残っています。
審査にあたっては、実物の作品からしか伝わらない質感や筆致、そしてキャンバスの側面に至るまで神経が行き届いているかという「表現へのこだわり」と、「その人にしか描けない独自性」を重視しました。
小さな画面に表現を収めるのは大変ですが、絵には「空間」がとても大事だと私は思っています。画面の中にもうひとつの世界があり、観客をその世界へ旅に行かせるような、そんな魅力的な作品にこれからも出会えたら嬉しいです。
六部純
今年も個性豊かで魅力あふれる、レベルの高い作品ばかりで、とても楽しく拝見いたしました。
それぞれの画材の特性を活かしながら、作家ごとの個性に合わせて工夫されている点も大変印象的でした。
賞に選ばせていただいた「海が拾ったもの」は、作家の眼差しや大切に思っているもの、それを作品に込める力が真っ直ぐに伝わってくる素晴らしい作品でした。
また、他にも「世界で一番幸せな女の子」や「朧」など、大変心惹かれる作品が多く、選考はとても贅沢で悩ましい時間でした。
伊砂正幸
今年初めて「ちいさなましかく展」の審査を担当しました。ギャラリーには素晴らしい作品が壁いっぱいに展示されていて大変驚きました。自由な表現の中、日本画や油絵をはじめ様々な技法の技術力の高さ、工夫された構図など私にとっても大変勉強になりました。精密画のような繊細な作品、大胆な筆使い、モノトーン、淡いパステルの色調、私の好きな蛍光色。何より小さな四角の画面からの個性によって、鑑賞していると楽しい思いが溢れ出し。元気をいただきました!来場者の方もポジティブな感情を持たれたと思います。次回の開催を心待ちにしています。
イノウエセイコさんの「Dependent Co-Arising」は日本画の繊細な肌や花などの表現、唇や目の立体的な輝き、吉祥文様を感じる平面的な表現、これらの要素が小さな四角の画面の中に調和がとれて描かれています。明確な構図でありながら多くの要素が在って何度見ても飽きることがない作品だと思います。

ブンチョウ賞
おかもとさおり「白のカフェ」
来場者投票
2位 坂本未来「Rのために」
3位 TAEKO UTA 「うさぎとソーダ水」
4位 村石千恵子 「露化粧」
5位 かりんちょ 「やわらかな時間」
展覧会・募集内容
| 会期 | 2026年5月1日(金曜日)~2026年5月29日(金曜日) |
| 時間 | 11時~18時(※会期中日曜営業) |
| 休廊日 | 毎週月曜 ★ただし連休3・4・5・6は営業、翌7日休廊 |
| 会場 | Art beansギャラリー 東京都新宿区西新宿7-22-11金重ビル1階B TEL:03-5330-2210 MAIL: ※丸ノ内線西新宿より徒歩4分JR新宿駅より10分 西新宿中学校正門前 |
| 参加資格 | 不問 |
| 参加費 | ¥9,000 一人2作品まで(1点でも可) |
| 作品サイズ | 額装して正方形27センチ角以下 (※額装無OK、S3号額装無OK) |
| 画材 | 油彩画・アクリル画・日本画・水彩画・色鉛筆画・パステル画・ミクストメディア・版画他 |
| 作品注意 | 平面絵画に限ります。 必ず吊りひもをつけてください。 額は仮額、本額可(重いもの不可)。額無し可。破損しやすいもの、絵具の乾いていないもの等、展示に支障のある作品は不可。 |
| 搬入・搬出 | 基本ご自身でお願いします。 ※搬入出宅配希望の方は納品の際に着払い伝票を同封の上、★手数料2,000円を参加費にプラスしてご入金ください。 販売管理は本ギャラリーにて行い清算(手数料30%)します。売却作品は会期後に自身より発送願います。 |
| 応募方法 | Art beansサイトギャラリー頁の申し込みフォームより必要事項 (氏名・連絡先・作品点数・画材・販売希望有無・搬入搬出方法)を明記しお申込みの上、指定ゆうちょ銀行へ参加費をお振込みください。3日以内入金後受付完了№付メールをお送りします。 ★お振込み時は備考欄へ必ず応募氏名明記(直接お持ちいただいても可) ゆうちょ銀行 名義 Art beans (アート ビーンズ)金融機関名 ゆうちょ銀行 店名 一三八 (読み イチサンハチ) 店番 138 預金種目 普通預金 口座番号 0001223 ※注意 受付後は参加費の返却不可 |
| 申込み期間 | 2026年1月5日(月曜日)~4月17日(金曜日)(※人数により早期締め切り有) |
| 搬入期間 | 2026年4月25日(土曜日)4月26日(日曜日)営業時間内27日(月)15時迄厳守 配送は4月27日(月曜日)午後~4月28日(火曜日)着 |
| 搬出期間 | 2026年5月29日(金曜日)18時30分~20時、30日(土曜日)11時~17時 |
| 投票期間 | 5月27日(水曜日)13時まで |
| 発表 | 5月28日(木曜日)16時 Art beansのサイト他SNSなどにて発表 |
| 協賛会社 | 三徳エネルギー株式会社 https://santoku-energy.jp/ 株式会社ベステック https://westek.co.jp/ 松田油絵具株式会社 http://www.matsuda-colour.co.jp/ マルオカ工業株式会社 https://maruoka.co.jp/ 株式会社ミューズ https://muse-paper.co.jp/ 株式会社マール社 https://www.maar.com/ |
| 審査員 | 現代美術家:森田和昌 https://www.kazuyoshimorita.com/ 色鉛筆画家:林亮太 https://ryota-hayashi.com/ 日本画家 :伊砂正幸 https://www.isaart-kyoto.com/ アクリル現代美術家:相馬博 https://www.hiroshisoma-artworks.com/ 水彩画家;六部純 tombi89.art.coocan.jp |
| 主催 | Art beansギャラリー |
備考
作品、額縁の取扱いについて、作品(額縁を含む)の搬入・搬出・移動・保管中による損傷、紛失の場合、Art beansギャラリー(以下主催者という)はその責を一切負いません。尚、保険が必要と思われる方は各自でおかけ下さい。
主催者は本展業務に必要な応募作品の写真撮影を行い撮影した画像及び申込に記載された内容等をウェブサイトを含む広告等に無償で掲載できるものとします。
出品者が、申込への記載その他出品にあたって主催者に開示した個人情報は、本展の運営に必要な範囲でのみ利用するものとします。
審査・展示についての異議は一切受理しません。
大賞受賞による個展開催の際には、作品に価格設定をお願いしております。
著作権その他第三者の権利を侵害する作品は出品できません。
応募要項の内容については、都合により一部変更する場合がございます。
Art beans ギャラリー アクセス
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-22-11金重ビル1階B
TEL03-5330-2210
※丸ノ内線西新宿より徒歩4分
JR新宿駅より10分 西新宿中学校正門前
絵とうつわのアートギャラリーArt beansは青梅街道から少し入った西新宿中学校校門前の閑静な道沿い1階、新宿駅から10分西新宿駅はから4分ととても便利です。
絵のご愛好家はもちろん器のご愛好家の方も多く、アートを親しみやすくご高覧頂いています。
