2025年開催第3回小さなましかくsquare展 受賞作品

大賞

審査員審査大賞

柳澤弥代恵「ふわり、花とともに」

来場者投票大賞

良奈ちはる「多次元の碧」 

協賛会社賞

三徳エネルギー賞

田口千恵子 
「その瞳に映る世界」

べステック賞

佐藤恵子 
「First Light @ Changi, Singapore」

松田油絵具賞

神田紀和 
「銀製食器と葡萄のある静物」

マルオカ工業賞

服部純栄
「box packing」

ミューズ賞

Aya Seno
「明日もきっと、色とりどり」

マール社賞

大石珠世 
「居場所Ⅱ」

審査員賞

森田和昌賞

こにしさんご
「造船所のある街」

林亮太賞

shoko
「よく晴れた日の空」

笠原賞

源由紀子
「曙」

相馬博賞

原田直美
「まちの朝」

六部純賞

吉田大和
「満ち足りて見上げる」

審査評

森田和昌

ましかく展も第3回を迎え、認知度が高まったのか、今年は応募者数がさらに増えた。ギャラリーの三面の壁を埋め尽くすように作品が並び、総数296点、出展作家は160名に及ぶ。昨年と比較しても、全体のレベルがさらに向上した印象を受けた。

技法や素材、題材は実に多彩で、油彩46点、アクリル52点、日本画25点、色鉛筆30点のほか、ミクストメディア、パステル、版画、ペン画、切り絵、スクラッチアートなど、多様な表現が集まった。中には「どうやって制作したのか」と思わせる独創的な作品もあり、個性が際立つ、見応えのある展覧会となった。傾向としては、昨年より油彩作品が増加している。

審査員賞に選ばれた柳澤弥代恵さんの油彩「ふわり、花とともに」は、花と鳥をモチーフに構成され、パステル調の柔らかな色使いが印象的な、優しさに満ちた作品である。森田賞のこにしさんごさんの「造船所のある街」は、パッチワークを思わせるレリーフ状の凹凸が特徴的で、日本画とは思えない独特の質感と不思議な魅力があった。岩絵具の表現方法としても新鮮である。

大石珠世さんの「居場所Ⅱ」は、透明フィルムにシルクスクリーン版画を施した作品で、素材の特性を活かし、塗り面と透ける面の対比が現代的で洗練されている。ヨシノさんの「こいのぼり」は、単純化されたフォルムと木版画ならではの淡い色調、素朴な味わいが魅力的だ。

油彩では、佐藤哲哉さんの「夏の終わり」が特に印象に残った。厚いマチエールの上に描かれた蝉の緻密な描写から、作者の高い描写力がうかがえる。つだゆかさんの色鉛筆作品「あしたのこと」は、小品ながら丁寧で細やかな描写に、モチーフへの深い愛情が感じられた。その他、テイ シンエツさんの日本画「Pterophyllum altum」、田中綾子さんの日本画「Blue」、田口千恵子さんの色鉛筆「その瞳に映る世界」、カンノカエデさんの油彩「自我」なども印象的な作品であった。

会場全体がエネルギーに満ち、魅力的で個性的な作品が所狭しと並ぶ。紹介しきれないほど素晴らしい作品が多くあり、来年はどのような作品に出会えるのか、今から楽しみである。

田中綾子
「Blue」

テイ シンエツ
「Pterophyllum altum」

つだゆか
「あしたのこと」

ヨシノ
「こいのぼり」

 佐藤哲哉
「夏の終わり」

カンノカエデ
「自我」

総評

林亮太

小さなましかく展も三回目を迎え、この展示に的を絞って制作しているような作品も増えてきました。回を増すにつれて出展者皆さんの熱量とテクニックが向上して観るものを圧倒します。そんな中でも具象抽象問わず、正方形の絵から温度や湿度を感じさせる独自の空気感を持つ作品たちが目を引きました。回を重ねるにつれて次はどうなるだろうとさらに楽しみになってきます。反面、レギュレーションから微妙に逸脱している作品もいくつか目につきました。小さなましかくで平面作品。この独自のレギュレーションを守ることで独自の世界にまたお目にかかりたいと思います。

相馬博

今年は前回にも増して面白い作品がたくさん集まりました、大胆なタッチ、繊細なタッチ、キャンバスからはみ出しそうなもの、綺麗に収まっているもの、みなさんの作品それぞれに個性があって、どれも甲乙つけ難く審査するのは大変でした。

今回私は、実物を観ることでしか体験できない魅力のある作品や作品の隅々まで神経が通っている作品、作品の耐久性も評価しました。また、現代美術家としては、作品から時代性や文化的な背景が感じられるかどうかも考えし採点しました。

審査する人によって、評価は様々です。今回賞から漏れていても、これからも楽しみながら誠実に作品制作に向き合って欲しいなと思います。次回もみなさんの作品を楽しみにしています。

笠原美和・拓三

今年は応募点数が昨年よりも増え、全体のレベルが一段と高まったように感じました。小さなましかくの中に発想や工夫がぎゅっと詰まっており、じっくり見るほどに新たな魅力が感じられます。会場は楽しい雰囲気に包まれ、ご来場の皆さまにも楽しんでいただけたことと思います。それぞれ異なる魅力を持つ作品ばかりで、選考には苦労もありましたが、真正面からテーマに向き合い、作家自身の表現として完成度の高い作品を選びました。

六部純

熱のこもった作品ばかり!画材やモチーフが様々であるだけでなく、同じ作品でも何周もするうちに、また時刻と共に見え方が変わるにつれ、それぞれに新たな魅力が見つかり、ウキウキと楽しく、大いに刺激を受けました。

作品2枚を合わせて観ることで、作家さんの一面をより深く知ることができた気もします。

画面の隅々まで力の入った作品が多いように感じましたが、もっと空白を生かしたり、力を抜く部分を意識したり、絵でしか表現できない何かを追求してもよいのではと、個人的には思いました。

次回も楽しみにしています。

ブンチョウ賞

「Abstract cow」梶友哉

2024年開催第2回小さなましかくsquare展 受賞作品

大賞

審査員審査大賞

natsukana  「serendipity」

来場者投票大賞

サガツネヨシ  「命の兄弟」

協賛会社賞

三徳エネルギー賞

マエハラユウキ
「光に満ちる」

べステック賞

村石千恵子 
「fusion」

松田油絵具賞

Shion Suzuki
「HD 173416」

マルオカ工業賞

出雲昌也 
「ましかくさん」

ミューズ賞

田中カナタ 
「マテリアル02」

マール社賞

伊藤ひろみ 
「空想の住処」

審査員賞

森田和昌賞

natsukana 「serendipity」

林亮太賞

聖柄さぎり 
「昭和猫町散歩Ⅱ」

相馬博賞

HItomi  
「ネモフィラII」

笠原賞

阿部千鶴子 
「Portrait 3 」

ブンチョウ・ウッドレズカラーペンシル賞

金子優季 「おかえり」

2023年開催 第1回小さなましかくsquare展 受賞作品