色彩と色彩との関わりの中で生じる音・会話に耳を傾けながら描き、描いて、描くことを繰り返す。
色彩がお互いに重なることにより絵画は幾度も変化し、色彩の言葉が生まれ、画面全体の文章が形作られる。
だからこそ描くたびに感動が湧き上がり、模索が繰り返される。そんな作業の中から「出逢い」が生まれる。
それは幾度となく変貌し、絵画の言葉を発する。その時私は、私のコンセプトと絵画が出逢うことを感じる。
このひとときの遭遇を追い求める事で私の仕事は成立してきた。
それは終わりを持たない果てしない楽しみであると同時に、思えば全ての始まりでもある。